Posted by DSK Google Enterprise Sales 安西
企業と従業員の信頼関係の下、会社のメールやスケジューラー、ファイルキャビネット等の情報への一般ユーザからの自由なアクセスを許容することは、効率やモチベーションアップの観点から理想だと思います。
また、スマートフォンの個人所有が増加し、企業は経費節減に四苦八苦する昨今、多くの企業さまがBYO(※注)の流れに乗っているように感じます。
そこで問題となるのが、情報漏えいリスク。Twitter関連の不祥事等もあり、一部では統制や規制を厳格化する動きがあるのもまた事実です。
でも、せっかく『どこからでも、どんな端末からでも』アクセスできる、Google Appsに代表されるクラウド型サービスなのに、社内からしかアクセスできないというのでは、一般ユーザからしてみると、メリットを感じにくいですよね。
どこのシステム部門のご担当者さまも、皆に喜んでほしいと思って、会社のため、社員のためにシステム・サービスの選定・構成を考えておられます。なのに、出てくるのはだいたい文句ばかり。
でも、もし今まで社内からしかアクセスできなかった、社用メールやスケジュールに自分のスマフォから移動中にちょっと確認できるようになるだけでも、相当便利になったと感じてもらえるのでは?
システム担当者さまの評価はうなぎ登りに急上昇!バレンタインデーのチョコの数も増えること間違いナシ!!・・・かどうかはコミットできませんが、密かに感謝されること請け合いです。
※注1:BYO(またはBYOD):Bring Your Own(Device)の略。プライベート端末を業務で利用すること。
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そこで今回ご紹介するのが、MDM(モバイル・デバイス・マネジメント)。Google Apps コントロールパネル(管理者画面)から利用できる、モバイル端末のコントロール機能ツール群の総称です。
アプリをインストールした(※注)スマートフォンやタブレット端末(iOSまたはAndroid)を、Google Appsの管理者で制御することが可能です。
以前から、リモートワイプなどの機能はありましたが、2011年11月に大幅に機能がアップデートされて、より細かいレベルでモバイルデバイスを管理できるようになり、今年に入ってから日本語版にも対応するようになりました。
Google エンタープライズ部門担当社長デイブ・ジルアード氏も、どの社員がどの端末を使用するかについて、会社があれこれと指示することはますます困難になっていくだろうと言っていますが、この機能を利用すれば、企業にとって管理しやすいITのコンシューマライゼーションが実現します。
【アップデートの内容】
●詳細設定
→組織レベルでのモバイル設定が可能になりました。
→組織レベルでのモバイル設定が可能になりました。
●端末のアクティベート
→ どの端末が Google
Apps にアクセスできるか、コントロールできます。
→ Google Sync または Android
Sync でGoogle Appsとリンクされている、モバイル端末をすべてを確認することが可能となりました。
【新機能へのアクセス方法】
コントロールパネル(管理者画面)の「Settings」タブから「Mobile」をクリック
もちろん、情報管理についての企業的責任を果たすために、一般ユーザさまへの情報の取り扱いについての教育、誰がどの端末からアクセスしているのかという使用状況の把握と管理、場合によっては従業員からの誓約書提出など、MDMと併行して、様々な対策を是非ともご検討くださいね。
※注2:Android 端末をデバイスタブに表示するには、Google Apps Device Policy アプリがインストールされている必要があります。「Enforce policies on Android devices」または「Enable
device activation」をチェックする前に、端末にデバイスポリシーアプリをインストールしてください。
【Attention!】
*BrackBerry 端末、および IMAP や POP でアクセスする端末(Google Sync や Android Sync を使わないもの)については、
* すでに Google Apps ドメインと同期されている端末は、引き続き同期されます。11 月 14 日以降は、管理者がモバイルマネジメントを利用したい場合、Android ユーザーはデバイスポリシーアプリをインストールする必要があります。
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